剣道大会の時の掲示作業は中高生の子どもたちに手伝ってもらうことが多いのですが、剣道を始めたばかりの子はスコアの付け方がわからないと聞きにくることがよくあります。
また大きな大会になると掲示を手伝ってくれる生徒数が足りず、各参加チームの父兄に手伝ってもらうこともよくあります😅
そこで今回は備忘録も兼ねて剣道のスコアの付け方を徹底解説してみたいと思います。
スコアの見方がわかると試合の面白さが増しますので是非覚えてみて下さい😁
剣道団体戦のスコア表
大会によって若干違う場合もありますが、団体戦の対戦表はおおよそ下表のようなものになります。
スコアの付け方は1本になった技の名前を書いていき、最後に勝者数、取得本数を書いていくことになります。
剣道の技は面(メ)、小手(コ)、胴(ド)、突き(ツ)の4種類です。
突き技は中学生まで禁止です
最初の1本は○で囲む
先鋒の試合をみてみましょう。
それぞれ1本になった技を記入していくわけですが、各試合の最初の1本に○をつけます。
こうすることによって試合を見ていない人でもまず中村選手が面を先取し、次に西田選手が面を取り返し、最後に中村選手が小手を取って勝利したという試合内容だったことがわかります。
全剣連のHPではすべて○で囲むこととなっていますが、最初の1本だけを○で囲む方が試合の流れがわかりやすくなります。地域によってはこの方法を使っているところもあるようですが、全剣連の掲示方法とは異なりますのでご理解ください。
1本勝ちの場合
剣道の試合は代表戦などの場合を除いて基本的に3本勝負です。
先に2本先取した者が勝ちとなりますが、試合時間内に2本取ることができず1本勝ちとなる場合があります。
その時は次鋒戦の記入例のように「1本勝」と書きます。
これを書いておかないと後からもしかして2本目の技の記入漏れではないかという疑いが出たりしますので必ず記入するようにします。
引き分けの場合
中堅戦をみてみましょう。
実力が拮抗している者同士の試合では試合時間内に勝負がつかず引き分けとなる場合があります。
その場合は記入例のように星取表の真ん中に×印を記入します。
お互い1本ずつ取得して引き分けの場合も同様です。
不戦勝の場合
最近の試合で多いのが不戦勝です。
子供たちが少なくなって団体戦でも欠員が出ることがあるので仕方ないですね🥲
不戦勝の場合は副将戦の記入例のようにただの○を2つ記入します。
5人制の試合で人数が足りない時
・4人出場の場合=次鋒のポジションを空ける
・3人出場の場合=次鋒と副将のポジションを空ける
延長の場合
延長戦は基本的には個人戦で勝敗が決まらない時に行われますが、大会によっては団体戦で延長がある場合もあります。
延長戦となった場合はその旨を星取表に記入します。
個人戦では大会要綱に基づいて判定を行うことがあります。その際は「判」の字を記載します。
反則があった場合
もう一度先鋒戦のスコアを見てみましょう。
剣道では場外反則などの反則が2回あった場合、相手に1本が与えられます。
反則の記入は先鋒戦のように赤で▲印をつけます。
反則が2回になるとこの▲を取り消し、相手側に「反」の字を書いて1本を与えることになります。
反則2回で1本を相手に与えることは非常にもったいないので気をつけたいですね😅
勝者数、取得本数を記入する
大将戦まで終了したら、この試合の勝者数及び取得本数を記入します。
これをすることによってこの試合の勝利チームがどちらかすぐにわかります。
記載例ではAチームは先鋒と副将が勝利、Bチームは次鋒と大将が勝利しておりどちらも2勝しています。
大会によって異なることもありますが、ほとんどの大会ではこのように勝者数が同数の場合は取得本数で勝利チームを決定しています。Aチームは4本取得、Bチームは3本取得しているのでこの試合はAチームの勝利ということになります。
またこれがトーナメント戦で勝者数と取得本数も同数の場合は自由代表戦を行い、チームの勝敗を決することが多いです。
-主要な大会要綱の抜粋- 勝敗は勝者数によって決し,勝者数が同数の場合は勝ち本数で,勝ち本数も同数 の場合は 引き分けとする。但しトーナメント戦においては,自由代表戦を行う。
総当たり戦の順位の付け方について
トーナメント戦であれば1試合ごとに勝利チームを決定していくわけですが、総当たり戦の場合は全試合が終了してから順位を決定します。
上の表は総当たり戦のチームスコア表の記入例です。
スコアの付け方ですが、各試合ごとに勝者数、取得本数を記入していきます。
勝利したチームのスコアは○、負けたチームのスコアは△で囲み、引き分けの場合は□でスコアを囲みます。
総合順位の付け方でよくあるのが勝ち、負け、引き分けで点数をつけるやり方です。
勝ち=2点、引き分け=1点、負け=0点として合計点で総合順位をつけます。
例2の表ではAチームとCチームが同じ2勝1敗の成績となっていますが、Aチームが勝者数で上回っているためAチームが優勝となります。
またAチームとCチームの直接対決ではCチームが勝っていますが勝者数で判断するためAチームの優勝となります。
タスキの色について
大会の時に子どもたちや保護者から「次の試合のタスキの色は何色ですか?」ということをよく聞かれますのでついでに説明します。
剣道の試合では紅白のタスキをつけて試合をしますが、対戦表の位置で色が決まることになります。
覚え方は簡単で対戦表の左が赤になります。リーグ戦の場合は上下、斜めも出てくるので皆さん迷いますが、上が赤になります。
迷いやすいのが斜めの場合ですが上が赤になりますので6試合目のDチーム対CチームのようにDチームが赤になります。
これだけ覚えておけばローカル大会の掲示はほぼ完璧です。保護者の皆さんも子どもたちと一緒に覚えていただけると嬉しいです😃
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